Q:年のせいか、夜更かししても朝5時ころには目が覚めてしまいます。最近は7時間程度の睡眠が必要と言われているようですが、それが強迫観念になってしまい、朝すっきり目が覚めているのに何もせず布団の中にいることがあります。短い睡眠時間で済ませる良い方法はないですか?
ご質問ありがとうございます。このようなお悩み、40代以降の方からよくお聞きします。まずはご自身だけではありませんので安心してくださいね。
まず、一つずつお答えしていきたいと思います。「7時間程度の睡眠が必要」というのは、人によっても年代によっても異なってきます。こちらの表は、年代ごとの睡眠時間の傾向をまとめているものです。
引用:厚生労働省e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-004.htmll
見ていただくと、年代ごとに睡眠時間が減っていることがおわかりいただけるかと思います。一般的には、加齢に伴い必要な睡眠量は減っていきます。基礎代謝が低下し、眠ることにより補うべきエネルギー量も減っていくこと、睡眠を促すホルモンであるメラトニン分泌量も、加齢とともに減少することなどが背景にあります。そのため「昔(例えば20代)のようにたくさん眠れなくなった」と嘆く必要はなく、今の自分の状態にあった眠りの量をとっていくようにしましょう。朝起きたときに疲れがなく、日中の生活に支障がないようなら、それが今のあなたにとって必要な睡眠が取れていると言えます。
そして「朝すっきり目が覚めているのに何もせず布団の中にいることがあります」ということですが、思い切ってベッドから出てしまいましょう。ベッドで「眠れない」という記憶を作ってしまうと、今度は、寝つきなどに悪い影響を与えてしまう可能性があります。
無理に朝の眠りの量を確保しようとせずに、夜更かしをさけて、規則正しく日々早めに就寝することに意識を向けていきましょう。朝、早く起きてしまうことをポジティブにとらえて、夜早めに寝て朝にやりたいことをするぞ!という時間の使い方もおすすめです。
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