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睡眠改善を成功させる4つのポイント

 

· お役立ち情報

睡眠は起きているときの様々な活動や要素が影響し、良くも悪くも変化します。言い換えると、眠りは、眠り以外の時間の日中の行動や生活の影響をとても大きく受けています。例えば、リモートワークで活動量が減った、仕事のプレッシャーが頭から離れない、シフト勤務で生活リズムが乱れがちになっている、お子さんの夜泣きで何度も起こされる、など日常生活でさまざまな影響を受けることで睡眠は変化していきます。

睡眠改善で重要となるのは、今の自分の睡眠に影響を与えている要素を理解し、自分にあったやり方を取り入れて、実践していくことです。理解だけに留まらず、自分自身の生活を見直していく意識や行動変容のプロセスが必要となります。

当社の睡眠改善プログラムは、睡眠計測と改善アクションをお伝えすることと併せて、一人ひとりの眠りに寄り添う伴走支援、他者から学ぶことを通じて、参加者自身の意識や行動の変容を促し、眠りの改善を体感していく価値を提供しています。この記事ではプログラムで取り入れている「睡眠改善を成功させるために必要な4つのポイント」をご案内します。

<睡眠改善プログラムについて>

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Point1:睡眠計測と改善アクション実践

データで可視化

睡眠を測るという体験を通じて、日々の睡眠が可視化され、眠りに意識が向くようになり自分の特徴や変化に気づきやすくなります。期間中に、当社から計測データをもとに、1人ひとりの睡眠傾向や課題、睡眠データについてレポートをフィードバックします。レポート配信と同時期に中間研修で解説もお伝えしていくため、客観視点をふまえながら自分の現在地点をしっかりと理解することができます。

改善アクションの実践

睡眠をより良くするための考え方や行動をまとめている快眠アクションをお伝えしていきます。これまで多くの人に実践してもらっている快眠アクションは60個近くあります。ただし、取り組むポイントとしてお伝えしているのは、すべてできなくてOK、自分の生活にあわせてアレンジをしていくということです。例えば、就寝3時間前までに夕食を済ませるということは今の生活では難しいという場合は、就寝2時間前であれば実現できそうですか?その場合、消化に悪いものはできるだけ避けましょうといった形で、自分の生活で落とし込める範囲を見つけ出していくことをお伝えしています。自分にできそうな形でたくさん試してみる、眠りの変化が起こるか意識してみる、データで見てみる。このPDCAを回していくことで習慣化を促していきます。

Point2:伴走支援

参加者が腹落ちできるように

睡眠を良くするための一般論は、少し検索するだけでも様々な情報を得ることができます。でも、その方法が自分にとってどう役立つのか、自分の生活の中でどのようにやればいいか、腹落ちできないと、心に刺さらないと考えています。私たちは睡眠改善プログラムを通じて、「あなたの場合、こういうことから取り組んでいきませんか」とリアリティを持って伝えていくこと、そして、どうやったら参加者の心を動かし「これだったらできそうかも」と行動に移してもらえるかを常に考え、プログラムを進化し続けています。

安心感を持ってもらえる場づくり

プログラムでは、研修やお悩み相談会など、参加者の方と直接コミュニケーションを取れる機会があります。特に心がけているのは、自分の眠りについて話していいんだ、大丈夫なんだと安心感を持ってもらえる場の雰囲気づくりです。解決策を伝えるだけでなく、参加者の方自身でも気づいてもらえるようなプロセスを取り入れながら、ご自身が腹落ちして変わっていくことができる、この姿を目指して取り組んでいます。

参加者一人ひとりの個人差を大切に

睡眠は個人差があるという大前提があること、そして、参加者一人ひとりの生活環境、働く環境、生活習慣への取組み度合い、そして性格や感じている課題感もすべてにおいて異なります。プログラムへの向き合い方も、コツコツ地道に取り組みたい方、みんなでワイワイやりたい方とさまざまです。だから、一人ひとりに寄り添いながら、その人にとって効果が出やすいようサポートしていきます。ここは、プログラムを通じて一番パワーを使っているところです。

回答一つひとつ、その人を想像しながら

一つ具体的な事例を挙げると、プログラム期間中、参加者の方が気軽に睡眠の悩みや気になることを相談できる「お悩み質問箱」をオープンしています。こちらでご質問いただく内容への回答メールの文面一つとってみても、こういう人かなと想像しながら、その方に合いそうな言葉などを使うようにしたり、この質問をされているということは、このような意図もあるかもしれない、だからここまでお伝えしておこう、など想像しながらお伝えしています。

質問の中に、"単身赴任"という言葉がポロッと書いてあったら、そういう状況を踏まえて、ご飯一人で食べているのかな、お風呂の時間はコントロールできるのかもな、と想像したりします。逆に小さいお子さんなどご家族がいらっしゃる方であれば、お風呂の時間を調整するのは難しいだろうな、と想像して、難しい場合にはこうしてみてくださいね、という追加のコメントを入れたり、仕事が忙しすぎてという言葉があったら、平日無理やり変えていくのではなく、まずは休日から重点的にアドバイスしていくとか。本当にちょっとの話ですが、一つひとつ、一人ひとりに向き合ってコミュニケーションをしていくことを心がけています。

Point3:他者から学ぶ

<プログラムでの中間研修の様子(現在はオンラインで実施)>

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同じ企業で働く仲間と一緒だから実現できる

一般的に睡眠を良くしようとしたら、自分で何か調べる、睡眠に効きそうなグッズを使ってみる、医療機関に相談するなどが挙げられますが、"1人"でやることがほとんどです。

一方で、このプログラムでは、同じ会社で働いている人が一緒に学び、行動にうつす機会を持つことができます。参加者からは、他の人に悩みを共有できてよかった、会社で自分と同じような悩みを持つ人がいて安心できた、周りの人がやっていて自分もやらなければいけないとようやく踏ん切りがつきました、という声を聴くことが多くあります。これはまさに会社で実施するからこそ生まれる「他者から学べる」価値です。

今の悩みだけでなく将来にも役立つ

そして、違う年代から学べるということも大きな特色です。プログラムでは、さまざまな年代の方が参加されます。20-30代前半の頃は、40-50代の人が抱える睡眠の悩みは若いうちはなかなか気づきにくいこともあります。でも、自分も年を重ねていくと、将来同じような悩みを抱えるかもしれません。自分が年を重ねていく中で困ったとき、そういえばプログラムでああ言われていたなと思いだしてもらえるような、そういった気づきの場にもつながると考えています。睡眠は一生を通じて変化していきます。今の目の前の悩みを解決するだけでなく、その人にとって長期的に役立つ存在になっていきたいと思っています。

Point4:企業の施策担当者の方と一緒に取り組む

<導入企業様窓口(人事・健保組合・産業保健スタッフの方など)>

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施策担当の方と密にコミュニケーション

参加者の睡眠改善を成功していくためには、企業の施策担当者との良いパートナーシップは欠かせないポイントですプログラムでは、デバイス貸出しの手配から研修日程の調整など、さまざまな調整ごとが多いので、抜け漏れないように常に先回りして考えて調整していく必要があります。

セミナーなど比較的ライトな施策はやったことがあるものの、睡眠改善プログラムのような形式では実施した経験がないと不安を持っている担当の方も多くいらっしゃいます。参加者だけでなく、企業の施策担当者の方にもできるだけ安心感を持っていただくためにも、コミュニケーションを密に取りながら進めていくことを心がけています。

導入背景や目的を理解しながらカスタマイズ

企業が目指している方向は各社それぞれ違います。睡眠改善プログラムの導入は、その目指したい方向性を実現していくための手段であり、その企業における導入目的や主旨を理解するようにしています。それに応じて、例えば取得するアンケート設問で追加・変更が必要ないか、企業が理解したい現状が把握できるようになっているかなど、企業の導入目的や期待することの実現に併せながら調整していきます。

一緒に創り上げていく

多くの企業で導入する中で、企業の施策担当者と一緒に創り上げていく状態になれるプログラムは成功し続いていくという傾向があります。施策担当者の方やその上司の方が、睡眠自体に個人差があること、参加者の生活環境や取組みのモチベーションにも差があること、こういった難しさも理解いただきながら、参加者の方の成功を一緒に考えて、より良いプログラムにしていこうと向き合っていただけることが、とても良いサイクルになることを実感しています。

 

参考:眠りに向き合うことで得られること

<プログラムでの気づきコメント(一例)>

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参加者からいただく声に感じること

「朝、起きるのが楽しみになりました」という言葉は、これまで何人もの参加者の方から聞いていますが、最高の喜びの言葉です。その他にも「寝るのが楽しみになりました」であったり、交代勤務の方から「自分の職場で眠りに悩んでいる人が他にもいるので教えてあげようと思います」というコメントも、自分たちが役立つことができたと感じられてとても嬉しくなります。

また、課題が大きい方を中心にプログラムを提供したとき、スタート時点では眠りに対してかなり不安を持っている方が多かったのですが、プログラムを進めていく中で、可視化できたことで対策を立てられやすくなった、夜中に目が覚めることが強く気にならなくなった、気持ちが楽になった、といった気持ちの面からも改善したという声をいただきました。

眠りに留まらない気づきへ

「自分は今、体調を崩しているんだな、だから起きられないことに落ち込むのではなく、まずはちゃんと体調を良くすることに取り組まないといけないことがわかりました」というような、眠りだけでなくご本人の本質的な課題に向き合えた方もいらっしゃいました。

ある企業の参加者の方からは、このプログラムを通じて、一つの気づきで人の意識がこんなにも変わるんだということに気づかされた、今回は睡眠がテーマだったが、睡眠以外もきっとそういったものがあるはず、今後もこういった機会を積極的に活用していきたいと、睡眠に留まらない気づきを得てもらえたことも、とても嬉しく感じられました。

記事をお読みいただきありがとうございました。企業ごとの導入事例を詳しくご覧になりたい方は、こちらより資料をダウンロードいただけます。

睡眠改善プログラムについて詳しく相談されたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡をお待ちしています。