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睡眠リテラシーの向上、および睡眠改善を目的として睡眠研修とFitbitを活用した睡眠習慣デザインプログラムを実施しました
導入の背景について
今回導入を検討するにあたって考慮されたポイントは以下の3点でした。
1つ目は、SOMPOひまわり社の「健康応援企業」としての考え方です。同社は世の中に健康関連サービスを提供されていく上で、まずは社員が健康でなければならない、と考えています。社員を健康にすることで、生命保険会社としてお客様の健康も支援をしていく。そのうえで、社員に睡眠の知識を持たせることでお客さんにも貢献できる、そのように考えられていました。
2点目として、同社で掲げている健康指標のKPIがあります。運動習慣者比率や歩行習慣者比率をはじめ、様々な項目で目標数値を出しておりますが、それぞれへの打ち手を講じるのがなかなか難しいという課題がありました。
そこで、
睡眠を改善したら(掲げている項目)全てにポジティブに影響するのではないか、という議論を社内ですすめ、さらに深く考えていくうちに睡眠施策を行うことがKPI改善に繋がると考えるようになりました。
最後に、同社では、2018年よりFitbitをほぼ全ての従業員に配布し、2020年には、Fitbitの使い方の動画を流すなど、今後も様々な打ち手を検討・実行しておりました。
上述の2点に加え、
Fitbitの更なる活用も考慮した結果、プログラムの導入を決定することになりました。
Fitbitを活用した睡眠改善プログラムについて
Fitbitで計測した睡眠データをもとに、個人の睡眠傾向や睡眠課題を明確にしたうえで個人レポートや睡眠相談会を通じてより良い睡眠をとるための行動を促すプログラムです。
単なるアプリやソフトウェアだけの介入では継続頂くことが難しいため、ニューロスペースではアナログによる人的介入も大切にしながら、伴走する形でプログラムを提供することが特徴となっています。
【全体スケジュール】
図1.プログラムの全体像
導入効果
プログラム参加者の睡眠課題を抽出する主観アンケートの前後比較では、
睡眠に満足している+大変満足している割合がプログラム開始前と比べて53%増加しました。
また、プログラム参加者の睡眠課題を抽出する主観アンケートの前後比較では、
ほぼ全ての項目で改善の傾向が見られました。特に、入眠困難や中途覚醒で大幅な改善がみられました。
図2.睡眠満足度の前後比較
図3.睡眠課題の前後比較
図4.取り組んで頂いた睡眠習慣について
参加された方の声(インタビュー)
<I様(女性)>
Q:プログラムにご参加されたきっかけを教えてください。
A:まず、以前から眠りが浅いという課題感がありました。睡眠時間自体は長めで、Fitbitのスコアも80点とか取れていたのですが、疲れが取れないということが続いていました。でも自分自身では改善の方法がわからず、せっかくの機会だと思って参加しました。