SOMPOひまわり生命保険株式会社

睡眠リテラシーの向上、および睡眠改善を目的として睡眠研修とFitbitを活用した睡眠習慣デザインプログラムを実施しました

■導入の背景について

今回導入を検討するにあたり考慮されたポイントは以下の3点でした。
 1つ目は、SOMPOひまわり社の「健康応援企業」としての考え方です。同社は世の中に健康関連サービスを提供されていく上で、まずは社員が健康でなければならない、と考えています。
 社員を健康にすることで、生命保険会社としてお客様の健康も支援をしていく。そのうえで、社員に睡眠の知識を持たせることでお客さんにも貢献できる、そのように考えました。
2点目として、同社で掲げている健康指標のKPIがあります。運動習慣者比率や歩行習慣者比率をはじめ、様々な項目で目標数値を出しておりますが、それぞれへの打ち手を講じるのがなかなか難しいという課題がありました。
そこで、睡眠を改善したら(掲げている項目)全てにポジティブに影響するのではないか、という議論を社内ですすめ、さらに深く考えていくうちに睡眠施策を行うことがKPI改善に繋がると考えるようになりました。

最後に、同社では、2018年よりFitbitをほぼ全ての従業員に配布し、2020年には、Fitbitの使い方の動画を流すなど、今後も様々な打ち手を検討・実行しておりました。
上述の2点に加え、Fitbitの更なる活用も考慮した結果、プログラムの導入を決定することになりました。

■Fitbitを活用した睡眠改善プログラムについて

Fitbitで計測した睡眠データをもとに、個人の睡眠傾向や睡眠課題を明確にしたうえで個人レポートや睡眠相談会を通じてより良い睡眠をとるための行動を促すプログラムです。 
単なるアプリやソフトウェアだけの介入では継続頂くことが難しいため、ニューロスペースではアナログによる人的介入も大切にしながら、伴走する形でプログラムを提供することが特徴となっています。

【全体スケジュール】

図1.プログラムの全体像

■導入効果

プログラム参加者の睡眠課題を抽出する主観アンケートの前後比較では、睡眠に満足している+大変満足している割合がプログラム開始前と比べて53%増加しました。
また、プログラム参加者の睡眠課題を抽出する主観アンケートの前後比較では、ほぼ全ての項目で改善の傾向が見られました。特に、入眠困難や中途覚醒で大幅な改善がみられました。
図2.睡眠満足度の前後比較
図3.睡眠課題の前後比較

図4.取り組んで頂いた睡眠習慣について

■実際に参加された方の声(インタビュー)

<I様(女性)>

 

Q:プログラムにご参加されたきっかけを教えてください。
 
A:まず、以前から眠りが浅いという課題感がありました。睡眠時間自体は長めで、Fitbitのスコアも80点とか取れていたのですが、疲れが取れないということが続いていました。でも自分自身では改善の方法がわからず、せっかくの機会だと思って参加しました。
 
Q:どれくらい前から続いていたのでしょうか?
 
A:感覚としては、学生の頃からずっと続いていました。起きた時に爽快感が無くて、だるい、重たい感じがある、というのが元々でした。もうちょっと寝たい、という感覚がありました。例えば、朝に目覚ましが鳴る前に起きるということが無く、朝起きて気持ち良いと思ったことがほとんど無かったです。
 
Q:今回、プログラムに参加してどのような変化がありましたか?
 
A:まず、すごく効果があると思いました。特に、起床時の爽快感が変わり、プログラム後半の方から目覚ましが鳴る前に起きるようになりました。最近は花粉症もあって以前ほどの起床の爽快感ではないですが、それでも毎日同じ時間に起きることができています。しかも以前は土日に8時に起きたいのに10時に起きてしまう、という日もあったのですが、今は平日と土日で同じ時間に起きることができています。
 
Q:プログラムを通して、ご自身の中で変えた生活習慣は何だったのでしょうか?
 
A:朝日を浴びると良い、というお話を聞いてから、起きてからすぐに窓を開けて、日光を浴びながら歯磨きをして、その後に朝ごはんを食べるというのを習慣化しました。こうした習慣にすると、自然と朝も食欲が湧くようになりました。
 
また、他にも自分なりに色々と工夫していて、寝る前にリラックスできる音楽を聴いて寝るようにしたのと、入浴では炭酸入浴剤を使うようにしました。お風呂の効果については、プログラムの他のご参加者の方も、多くの方が「効果を感じている」というお話がありましたが、自分もゆったりと入浴することで、夜しっかりと眠ることができるようになったと感じています。結果として、2ヵ月続けたら朝起きた時の辛さが無くなりました。
 
Q:プログラムでご自身にとって良かったことは何でしょうか?
 
A:特に良かったのが、中間時の個人レポートと、睡眠お悩み相談会で自分の悩みを解消できたことでした。プログラム開始してから1ヵ月時点くらいで、自分の睡眠の傾向がわかって、安心してもう1ヵ月に取り組むことができました。Fitbitは会社で支給していただいて、毎日つけてアプリも見ていましたが、睡眠データと自分が感じることが必ずしも合わないこともありました。そこで睡眠データの見方や解釈を専門家からアドバイス頂けたのがとても良かったです。
 
Q:他の社員の方に一言お願いします。
 
A:当社では、家計を見直しましょう、という取組みがあります。睡眠も同じだと感じました。Fitbitで睡眠を計測してみて、スコアやデータを見ながら、自分の現状を把握するところからが大事だと考えています。まず、データを取っていない方は取ってみて、自分の睡眠について考えるところから始められると良いと思います。ぜひデバイスを付けていない人は身に付けて寝てみて欲しいです。
 

<S様(男性)>

 

Q:プログラムにご参加されたきっかけを教えてください。
 
A:最近、睡眠が注目されてきているのは知っていて、自分はちゃんと寝れているのか?という疑問がありました。起きた時にも首が凝ってるな、という感覚があって、寝方を変えることでなんとかならないかな、と漠然と考えていた時に、会社から睡眠セミナーの案内があり、まずはセミナーに参加しました。セミナーは睡眠のメカニズムや睡眠改善のやり方について教えていただき大変参考になりました。セミナーの最後に、デバイスを使った睡眠改善のプログラムの案内があり、面白そうだな、と思って参加しました。
 
Q:Fitbitは以前から使っていましたか?
 
A:はい、会社から貸与してもらってからずっと使っていました。自分は週に2~3回、1回で10kmくらいランニングしているので、歩数やランニングのデータをアプリで見ていましたが、睡眠は睡眠データを見ても良く分からないため、スコアくらいしか見ていませんでした。今は何時に寝て、何時に起きて、というリズムを気にするようになったり、深い睡眠のデータとかも気にするようになりました。
 
Q:プログラムを通して、ご自身の中で変えた生活習慣は何だったのでしょうか?
 
A:主に3つあります。まず1つ目は、睡眠セミナーで「ベッドで眠りに関係ないことをしない」という話を聞いて、セミナー受講直後から、就寝直前での布団の中でスマホをいじるのを止めました。2つ目は、以前はシャワー派だったのですが、お風呂に入るようにしました。3つ目は、寝る1時間くらい前に照明を少し暗めにすることです。特に、照明を暗くすることは、自分の意識が寝るモードに切り替わる、という感覚があり、良いルーティンを築けたなと感じています。この習慣はプログラムが終了して2ヵ月が経った現在も継続しています。
 
Q:プログラムでご自身にとって良かったことは何でしょうか?
 
A:やっぱり、グループお悩み相談会と個人向けレポートが特に有益だったと感じました。全体の研修やワークショップもとても参考になったのですが、個人個人にカスタマイズされた情報を頂けたことがとても良かったです。
 
Q:良い眠りが取れることで良い影響はありましたか?
 
A:はい、例えば日中の眠気については、以前はお昼を食べた後に感じることも多かったのですが、最近は眠気を感じる頻度が減っていると感じています。個人的には、眠気を感じる頻度は日中のパフォーマンスに影響すると考えています。
 
Q:他の社員の方に一言お願いします。
 
A:Fitbitが会社から貸与されている当社は、非常に恵まれた環境だなと考えています。貸与されている人はぜひ毎日つけてみて、自分の睡眠データを見てみると面白いと思います。睡眠と日中のパフォーマンスは繋がっていると思うので、ちょっとでも睡眠に興味を持ってもらって、セミナーに参加したりして睡眠データの活用の仕方を学ぶ人が増えると良いなと思います。
 

■SOMPOひまわり生命保険株式会社の担当者の声

【正木様から】

メンタルや運動、食生活のサポート等、従業員の健康維持・増進の取組みに力を入れている企業は多いのではないでしょうか。当社もその中の一つです。
 
しかしながら、睡眠については、「睡眠の質は日々のパフォーマンスに大きな影響を与えている」ということは周知の事実ではあるものの、アプローチはできていないのが現状でした。会社としては、従業員のパフォーマンス向上のため、日々の睡眠をサポートしたいところではありましたが、プライベートな時間へ介入、そもそもどのようなことを実施すればよいのか等、懸念は多くありました。
 
そんな時に睡眠改善プログラムに出会い、睡眠のプロから睡眠データの分析・アドバイスをいただけるとのことで、従業員も安心して睡眠改善に取り組むことができ、会社としても、睡眠習慣の改善が日々のパフォーマンスにどう影響するのかを知る機会となると思いました。また、当社は全社員を対象にFitbitを貸与しておりますので、プログラムを導入することで、Fitbitをさらに活用してもらうきっかけになるとも思いました。
 
実際の導入にあたっては、2ヶ月という長い期間での実施でしたので、参加者のモチベーションの維持が不安でした。しかし、日々のTipsの配信や、お悩み相談会、中間ワークショップの実施など、こまめにフォローをしていただいたお陰で、参加者の多くが2ヶ月間意欲的に睡眠改善に取り組むことができ、結果として、多くの方が日中の眠気の改善・睡眠満足度の向上に繋がりました。参加者の満足度も高く、「睡眠を見直すことで生活習慣の改善につながった」、「自身の睡眠の傾向や課題が明確になり、睡眠に対する漠然として不安を解消できた」など、多くのうれしい声が寄せられました。
 
睡眠改善プログラムでは、ただ単に長く寝る、早く寝るということだけではなく、朝起きてから寝るまでの間で、どのような行動が睡眠の質に影響を及ぼしているのかを振り返り、習慣を変えていくことが重要なポイントとなります。このプログラムを通して、朝食を取るようになった、終身前にストレッチをするようになったなど、参加者の多くが生活習慣を改善するきっかけにもなりました。このように、睡眠習慣の改善を支援することで、日々のパフォーマンス向上に繋がるだけでなく、健康的な生活習慣も身につく点が魅力だと感じています。
 
現在当社では、健康応援企業として、従業員が健康でいきいきと働けるよう、健康経営の取組みに力を入れています。今回のプログラムを通して、やはり、睡眠は健康と深く結びついていることを再認識することができました。健康経営の取組みにおいて「睡眠」は重要な要素になると思います。従業員が充実した毎日を送れるよう、今後も睡眠に着目していきたいと考えております。