株式会社フジクラ

拠点別の睡眠課題と打ち手が明確に。社員一人ひとりが行動を見直したり、行動を変えるきっかけが重要と考えました。

株式会社フジクラは、業界のなかでもいち早く「健康経営」に取り組まれてきましたが、今回は社員の睡眠を改善する手段として、睡眠習慣デザインプログラム(lee BIZ)を導入し、2019年7月より、全国4拠点・約70名の従業員の皆様にご参加いただきました。

浅野さん今井さん近影
右から、浅野 健一郎さん(株式会社フジクラ健康社会研究所 代表取締役)、今井 隆之さん(株式会社フジクラ 新規事業推進センター シリコンバレーオフィス 所長)

‐導入に至った経緯を教えてください。

浅野さん:睡眠に着目したのは、2013年頃から、社内での調査から睡眠に関するアプローチが必要とわかったからです。「社員が活き活きと仕事をするため」の研究をしていて「活き活きていない状態」が何に起因しているのかを仮説に落とし込んで行く中で、睡眠が要因としてあるのではないかと考えました。

しかしながら、当時は睡眠に対してダイレクトにソリューションを提供している企業はありませんでした。

当社は製造業ですが、旧来の肉体的労働を自動化等の設備を導入することで、身体が大きく疲れは大幅に低減し、身体より頭を使う仕事の割合が増えて、体は疲れてないんだけど、頭が冴えて眠れない等の声が多く聞かれるようになってきました。このような課題を解決するため、適度に身体を使う運動(ウォーキング)を促すイベントや環境を整え、並行して2014年あたりからは、睡眠と活き活き度の関係を調査するために大学と共同研究を行ったりもしていました。

そのような状況で、睡眠計測デバイスと睡眠習慣を改善するワークショップを組み合わせて、個人が良い睡眠のための健康行動をとれる知識を身につけ、自発的に良質な睡眠を取れる行動を実践することを期待できるlee BIZをニューロスペースさんから紹介され、ここまでのサービスができたなら睡眠施策としてやってみようということになり導入検討をすることに至りました。

浅野さん

プログラム参加者は楽しみながらスキルを身につけていった

-lee BIZプログラムを通じて一番印象に残られたことや気づきなどをお伺いさせてください。

 

今井さん:中間ワークショップのときに睡眠習慣に関する参加者の正直な声(お酒はあまりよくないよね、睡眠時間を増やすためには自分の時間を削らないといけないよね等)が聞けたのはすごく参考になりましたね。 

また、参加者もlee BIZプログラムを体験しながら自分自身の健康を維持できるスキルを身につけていった様に感じました。その過程を自然に楽しめている様子でしたね。

また、ある拠点の睡眠時間が想像より少なかったのは驚きでした。睡眠計測デバイスによって可視化されたデータをもとに、地方で子育てだけでなく近くに住む親の介護などを一手に担っていることで睡眠に影響が出ているという背景が理解でき、そこからさらに調査をしようという行動に繋がったことは良かったです。

今井さん

【株式会社フジクラ様でのlee BIZの結果①】

3ヵ月のプログラム全体を通して、睡眠スコアが改善したのは全体の73%でした。スコアは目安でしかないものの、こうして実際に睡眠スコアが全体として改善している傾向が見えると、着実に睡眠改善が行われているのだな、とわかります。

睡眠スコア改善率の分布

【株式会社フジクラ様でのlee BIZの結果②】

プログラムを通じて、拠点ごとに異なる傾向とその背景として生活習慣の違いが浮き彫りになりました。睡眠時間が取れていない拠点ではどういった点が障壁になっているのかなどデータから実態を可視化していくことで、さらに踏み込んだ打ち手の検討に繋がります。

拠点別改善率の結果

これまでやめたほうがいいと思いつつ、やめられなかった生活習慣を変えることができた

‐ご自身も含めて、周りの参加者の方でプログラムを通じての変化はありましたか?聞いたお声などあればぜひお聞かせください。

 

今井さん:睡眠のメカニズムもわかったおかげで、生活習慣の一つ(ベッドでの将棋ゲーム)を変えることができました。単に寝室でゲームをするとダメですよ、と言われただけでは生活を変えることは出来なかったと思います。なぜそれがダメなのかをメカニズムと合わせて研修とプログラムで実感できたので改善することが出来ました。ただし、将棋ゲームをするのは自分にとっては大事な時間なので、今後はどう時間をつくっていくかが私の課題になります(笑) 

【株式会社フジクラ様でのlee BIZの結果③】

3ヵ月のプログラムを通して身についた生活習慣として、全体の50%の参加者が起床後、すぐに光を浴びるようになりました。他にも、朝食を摂る、起床後にすぐベッドから離れる、といった習慣も全体の40%超の参加者が習慣化できています。

こうした毎日のちょっとした生活習慣の積み重ねが睡眠の質を改善できる、ということに気づけたのは非常に面白いですね。

 

習慣化されたルーティンの一覧
習慣化されたルーティン(=日々の生活習慣のこと) ※注 比率は参加者の主観アンケートにより、習慣化されたルーティンを複数選択してもらった結果の集計

健康経営で何を実現したいのか? 

‐貴社のように、グループ会社や全国に数多くの拠点をお持ちで、様々な勤務体系で働く従業員の方がいらっしゃる企業が健康経営の取り組みを進めていく上でのポイントや留意点などをお伺いさせてください。

 

浅野さん:健康経営で何を実現したいかを確認するのが大事です。弊社グループでは、「社員が活き活きと働いている会社グループ」を目指し、働く方々の健康度向上の取り組みを進めています。

健康経営の中で「健康になること」ではなく「より良い生活を送れるためになにができるか」という視点で取り組んでいくことが肝要と考えています。出発点を間違えると、ちぐはぐな活動になる可能性があります。

どのようなアプローチが適しているかはその集団ごとに異なります。弊社グループでも、拠点ごとに職種・文化・風習・生活習慣が違うため、そこで働く人達に何が必要か?という視点を持ってアプローチをしない限りは打ち手が無意味なものになってしまいがちです。本社で試して良かったことが他の営業所やグループ会社でも良い結果になるとは限りません。

また、学問的に正しいとされていることを単に押し付けることもあまり良くありません。学問は学問ですから、概論を聞いただけではなかなか行動を変えることはできません。健康経営の取組みにおいては、社員一人ひとりが行動を見直したり、行動を変えたりするようなきっかけになるような環境を造っていくことが重要だと感じています。

-最後にニューロスペースに対して、今後期待されていることなどあれば、ぜひお伺いさせてください。

 

今井さん:睡眠を中心に一日のサイクルを考えることは良い試みだと思いますが、まだまだそう考えられる人が少ないのが現状です。目先の睡眠施策に留まらず、個人の働き方や睡眠の多様性を尊重する組織や文化を作っていかなければならないと思います。その1つのきっかけとして睡眠を中心に1日のサイクルを考えるような文化の醸成をニューロスペースでさらに発信してもらえると嬉しいです。

 

-この度は有難うございました。

 

ニューロスペースより:

株式会社フジクラ様は、2019年7月より、lee BIZを導入いただきました。グループ会社含め、全国の各拠点から手挙げ制で参加拠点を募り、4拠点でのプログラム実行となりましたが、拠点毎の睡眠データの違いや課題もみえてきました。また、一部、工場で交代勤務をされる方にもご参加いただきましたが「交代勤務で就寝時間がバラバラでも、自分の睡眠データを見ることで意識ができた」という声や、「飲酒をした日は眠りが浅いなど自分の傾向がつかめた」など、睡眠計測デバイスによって可視化されたデータによりたくさんの気づきがあったとコメントをいただきました。

 

■ニューロスペースの睡眠改善プログラムについて

lee BIZをはじめとする睡眠改善プログラムの詳細内容につきましては、下記リンク先にてご案内しております。働き方改革・健康経営の一環として睡眠の取り組みをご検討されている企業のご担当者様は、ぜひお問い合せください。

https://www.neurospace.jp/product-sleep-solution

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